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高齢者にとって「転倒」は大きなリスクです。
骨折や入院につながり、そのまま寝たきりになるケースも少なくありません。
転倒予防に役立つアイテムのひとつが「杖」です。
しかし、一口に杖といっても種類が多く、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
本記事では、まだ杖を利用されたことがない高齢者やその家族の方に、代表的な「折りたたみ式杖」と「ノルディックステッキ」を比較し、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
私の義父も最近、そろそろ杖を使った方が良い年齢になりました。しかし本人は「まだ大丈夫だ!」と頑なに拒否しています。
実際に私の義父とのやりとりも交えながら、リアルな視点で解説します。
高齢者の転倒リスクと杖の役割
高齢者が転倒すると、骨折・頭部打撲などのケガをきっかけに、寝たきり、要介護状態、死亡リスクの増加など健康を害する重大な問題が発生します。
これらのリスクを回避する道具のひとつに、「杖」があります。杖は早期から導入しやすい身近な道具と言えるでしょう。
杖の購入を迷われている高齢者の方やそのご家族に、転倒すると起きる問題と、杖をおすすめする理由を解説します。
転倒の主なリスク
- 骨折や頭部外傷
高齢者は骨が弱くなっているため、転倒で大腿骨や背骨、腕などの骨折や頭部のケガをしやすくなります。 - 寝たきり・要介護状態に
入院や安静が続くと筋力や体力が大幅に低下し、そのまま寝たきりや要介護状態になることが多いです。 - 死亡リスクの上昇
令和3年人口動態調査(厚生労働省)によると、65歳以上の転倒・転落・墜落による死亡者数は9509人で、交通事故の2150人の4倍以上です。特にスリップやつまづき、よろめきによる同一平面上での転倒による死亡者数は8085人で8割以上を占めています。(引用元:消費者庁「無理せず対策 高齢者の不慮の事故」より)

さらなる悪循環
転倒への恐怖から活動量が減り、筋力やバランス能力がさらに低下して、再び転倒するリスクが高まり悪循環に陥りやすいです。
社会的・精神的影響
自立性の喪失や、精神的な落ち込み、QOL(生活の質)の低下につながります。
杖は高齢者の役に立つ道具
杖は高齢者にとって歩行を安全・快適にするための重要な道具であり、主な役割は「歩行補助」「足腰への負担軽減」「転倒防止」が挙げられます。
歩行補助と安全性の向上
- 筋力が低下した高齢者でも、杖を使うことで体を支えバランスを保つことができる
- 歩行が安定する
- 体のふらつきをおさえ、一人でもテンポよく歩ける
足腰への負担軽減
- 杖に体重を分散することで、足腰の負担が軽減
- 膝や腰の痛みが楽
- 関節などの負担が軽減されるので、症状の悪化を防ぐ
転倒防止と安全確保
- 歩行時のバランス保持や段差・障害物への対応能力を高める
- 地面を探ることで、視覚が低下した場合でも障害物に気づきやすい
折りたたみ式杖の特徴
「それでも常に杖をつくのは恥ずかしい…」という高齢者の方におすすめするのが、「折りたたみ式杖」です。折りたたみ杖は軽量でコンパクトに収納でき、外出先でも使いやすいのが特徴です。
メリット
- 軽くて持ち運びしやすい
- デザインが豊富で抵抗感が少ない
- 外出先でさっと取り出せる
デメリット
- 一本杖なのでバランス補助は限定的
- 坂道や砂利道では安定感がやや不足
折りたたみ式杖は、義父のように「まだ本格的な杖を使うのは抵抗がある」という方でも、試しやすい一本です。
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ノルディックステッキの特徴
ノルディックステッキは両手に持つタイプの杖で、安定性が高く全身運動にもなります。
メリット
- 両手杖で安定感抜群
- 姿勢改善や歩行リハビリ効果あり
- 転倒予防だけでなく、リハビリ効果・健康維持も期待できる
デメリット
- 両手がふさがるので荷物を持ちにくい
- 折りたためないタイプもあり、持ち運びにやや不便
ノルディックステッキは、「補助」ではなく、「歩行をトレーニングに変える」タイプの杖です。私自身は義父の「体も鍛えられる」効果を期待し、ノルディックに惹かれています。
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わが家のケース:義父と私のやりとり
ここからは少し個人的なお話を。
私の義父は生活習慣病の治療目的で、20年前から毎日30分の散歩を欠かしません。
最近一緒に歩いて気付いたのは、前屈姿勢ですり足気味、少しの段差でつまづきそうな歩き方をしているということ。杖がある方が安全だと思いました。
ところが、本人は杖を持つことを拒否します。軽く試してもらおうと義父に声をかけても、やはりこんな返事が。
義父:「杖なんて持ったら”お年寄り”に見えるだろ?俺はまだ若いからいらない」
私:「でも、お父さん。転んで入院したら、歩けなくなるかも。いまはスマートでスポーティなデザインの杖もありますよ」
義父:「自分はまだ歩けているから必要ないがな。そうだな…運動グッズに見えるなら、まだマシかな」
私:「転ばぬ先の杖。これなんか”健康のために歩いてます”って見えて違和感はないですよ」
10年ほど前に、足首を骨折した義父。あの時は治療とリハビリのかいあって完治しましたが、いまの年齢と歩き方を考慮すると、ぜひ杖を使ってほしいところです。
こんなふうに、家族で話し合いながら選ぶ時間が、実はとても大切だと思っています。

どちらを選ぶ?結論
この記事では、義父のエピソードを交えつつ、二種類の杖を比較しました。
- 外出先で気軽に使いたい/まだ抵抗のある方 → 折りたたみ式杖
- 安定性重視/歩行リハビリも兼ねたい方 → ノルディックステッキ
どちらも転倒予防につながります。
大切なのは、使う人の性格・生活スタイルに合った一本を選ぶことです。
おすすめアイテム
実際に検討している商品を紹介します。
折りたたみ式杖
軽くてデザインも豊富。義父のような「慎重派」にも受け入れやすそうです。
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ノルディックステッキ
姿勢改善と運動効果を兼ね備えた二本杖。わたし自身はこちらを使ってみたい!
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まとめ
転倒予防のために杖を使うのは恥ずかしいことではなく、「自分の生活を守る大切な選択」です。
- 気軽にはじめたいなら折りたたみ式
- 本格的に健康維持もしたいならノルディック
どちらを選ぶかは人ぞれぞれ。
「義父には折りたたみ式、わたしはノルディック」
そんなふうに家族で話し合いながら選んでみるのもおすすめです。

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