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【事例①】90歳Aさんの習慣〜毎日1枚の絵日記で2年前の自分と再会〜

今日も施設の食堂で、Aさんはらくがき帳を取り出します。

色鉛筆を手に取り、その日の食事で一番印象に残ったおかずやコップなど、ポイントを絞ってスケッチする。

メニューは箇条書きで書き添えて、一言メモを加える。

食後のひとときに、毎日4回。シンプルだけど、丁寧に。何度も修正を繰り返し、仕上げていかれます。

1年前より向き合う時間が長くなりました。

何度も見直し、消しゴムで消し、推敲されながら取り組まれるからです。

そして、当のAさんは真剣です。そしてとても楽しそう。

「私、絵は下手なままなんですけどね。書くのが好きだから続けてるんです。ボケ防止にもなると思って。」

Aさんは笑いながらそう言います。

目次

絵との出会い

90歳のAさんが絵を始めたのは、子育てが落ち着いた頃でした。

子どもの頃からずっと好きだった絵を、「今度こそ趣味にしよう」と絵画教室に通い始めたそうです。

水彩、パステル、油絵…時間をかけていろんな手法を学び、最終的にたどり着いたのは「色鉛筆」。

「上手になろうとは思わなかった。ただ、描くのが楽しかっただけなの。」

その「楽しい」という気持ちが、施設に入ってからも続いています。

作品のテーマは、「毎日作る」料理から「毎日食べる」料理へ。

自宅から持ち込んだ色鉛筆とらくがき帳は、Aさんにとって大切な相棒です。

2年前の自分との再会

ある日、Aさんの古いらくがき帳が出てきました。

2年前の4月に描いたページを一緒に読み返していると、料理の感想のあとに、こんな言葉が書かれていました。

「毎日同じような絵を書き留めているけど、私はそんな毎日を描くことが続けられてうれしい」

その言葉を読んだAさんは、「この時といまも同じ気持ちだわ」と微笑まれました。

2年前のAさんが書いた言葉が、今のご自分を笑顔に。

その瞬間を隣で見ていた私は、なんだか胸が熱くなりました。

看護師のわたしが感じたこと

Aさんの習慣には、認知機能を保つ要素が詰まっています。

描く:手先を動かし、脳の広い領域を刺激する
書く:言語化することで思考を整理し、記憶を定着させる
振り返る:過去の記録を読み返すことで、自己肯定感が生まれる

そして何より、「好きだから続けている」という点が最大の秘訣です。

義務ではなく楽しみだから、90歳になっても無理なく続けられる。

続けられるから効果が出る。

その好循環がAさんの認知機能を守っているのだと、私は現場で実感しています。

私もこんなふうに年を重ねたい

Aさんの姿を見て、私は思いました。

私もこんなふうな高齢者になりたい

特別な才能も、高価な道具も必要ない。好きなことを、毎日少しだけ続ける。

それだけで2年後の自分が笑顔になれるなら、こんなに素敵なことはありません。

あなたには「毎日続けたいこと」がありますか?

下手でいい。短くていい。まず1つ、今日から始めてみてください。

まとめ

Aさんから学んだことを表にしました。

習慣を身につけることのメリットを改めて実感。生活に取り入れていきたいですね。


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この記事を書いた人

15年の看護経験と主婦の視点から、誰もが「ご機嫌さん」でいられる暮らしの仕組みづくりを発信しています。いくつになっても学ぶことはいっぱい。誇りを持って働き、健康に暮らせる未来を目指して、理想をカタチにすべく日々学びながら活動中です。

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