この記事は一般的な情報共有を目的としており、医療アドバイスではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
朝までぐっすり眠れたのは、いつが最後ですか?
夜中にふと目が覚めて、そのまま天井を見つめる時間。
やっと眠れたと思ったら、もう明け方。
「歳のせいかな」そう思って、誰にも相談せずにいませんか?
50代になると、眠りの質が変わってくるのは自然なことです。でも、「仕方ない」で片付けてしまうには、まだ早いんです。
親の介護、孫のお世話、そして自分自身の体調の変化。
やることは増えるのに、体力も気力も昔のようにはいかない——
そんな世代だからこそ、眠りは何より大切な「資本」です。
看護師として現場に立ち続けてきた私自身も、若い頃から今まで、何度も眠りに悩まされてきました。
だからこそ伝えたい。眠りは、諦めるものではなく、整えられるものだと。
今日からできる、眠りを取り戻すための工夫を一緒に見ていきましょう。
50代の「眠れない」は、あなたのせいじゃない
夜中に目が覚める・朝早く起きてしまうのは自然な変化
「夜中に何度も目が覚める」
「昔より朝早く目が覚めてしまう」
そんな変化を感じていませんか?
実は、年齢を重ねると眠りそのものの質が変わっていきます。
深く眠れる時間が短くなり、ちょっとした物音や尿意で目が覚めやすくなる。
これは誰にでも起こる、自然な体の変化です。
「自分だけおかしいのでは」と不安になる必要はありません。
老眼と同じ、加齢で眠りも変わって当たり前
以前、目の水晶体が加齢で弾力を失い、老眼になる仕組みについてお話ししました。
眠りも同じです。若い頃のような「バタンキュー」の深い眠りが、年齢とともに変化していくのは
ごく自然なこと。
老眼を「見え方の変化」として受け止めるように、睡眠も「眠り方の変化」として受け止めることが、整えるための第一歩です。
🔗なぜ加齢で眠りが変わるのか、ホルモンの視点から詳しく知りたい方は、こちらの記事もどうぞ👉️

看護師として、母として、眠れない夜を生きてきた

20代、独身の6年間は病棟の3交代勤務でした。
日勤・準夜・深夜がぐるぐる入れ替わる生活で、体内時計はいつもバラバラ。
「眠りが乱れると、体も心も崩れる」ことを、身をもって覚えました。
結婚後は専業主婦に。そして7年間で4人の子どもを出産しました。
全員母乳と布おむつ。ワンオペ育児の中で、まとまった睡眠を取れた記憶はほとんどありません(笑)。
今思えば、あの11年間(末っ子が幼稚園に上がるまで)が人生で一番の睡眠不足だったと思います。
専業主婦を卒業してからは訪問看護で復職し、その後、高齢者施設の看護師に転職。
当時は管理職としてオンコールを担当し、3年間、夜中や明け方の呼び出しで飛び起きる生活も経験しました。
夜泣きで起こされる夜も、オンコールの電話で起こされる夜も——眠りが細切れになる辛さは、同じです。
だからこそ今、親の介護や孫のお世話で、自分の眠りを後回しにしているあなたの夜が、
他人事とは思えません。
実は、この「眠れない夜」には、まだここでは書ききれていない話もあります。
それはまた、別の記事でお話ししようと思います。
放っておくとどうなるか?睡眠と健康リスクの本当の話
認知症・高血圧・うつとの関係
睡眠不足や質の低い眠りが続くと、体にはさまざまな負担がかかります。
血圧が上がりやすくなる
気分の不安定さやうつとの関連が指摘されている
記憶や判断力の低下、認知症のリスク要因の一つとされる など
心と体の両方に関わることがわかっています。
(出典:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」)
※それぞれのテーマについては、今後別の記事で詳しく掘り下げていく予定です。
市販の睡眠改善薬に頼っている方も、少なくないと思います。
一時的に使うこと自体は悪いことではありません。でも、毎晩のように自己判断で使い続けているなら、
少し立ち止まってみてほしいタイミングかもしれません。
市販薬の多くは「一時的な不眠」向けに作られていて、長く使い続けることは想定されていません。
効果が薄れてきたり、翌朝のだるさが残ったりすることもあります。
「薬に頼っている自分はダメだ」と責める必要はありません。ただ、
疲れをドリンク剤で
胃の不調を胃薬で
眠れなさを睡眠薬で
その場しのぎを重ねているうちに、一番大事な「休む」という根本が置き去りになっていないでしょうか。
その不眠の裏に、生活習慣の見直しで改善できることや、医師に相談した方がいい別の理由が隠れていることもあります。
一度、かかりつけ医や薬剤師に相談してみるのも、大切な選択肢のひとつです。
でも大丈夫、眠りは今日から整えられます
早期発見・早期治療で改善できることが多いのと同じように、睡眠も「気づいた今」から整えられます。
悪化してからでは対処が難しくなることもあるからこそ、早めの一歩が大切です。
🔗「何時間眠れたか」より大切な「休めた感覚」については、以前書いたこちらの記事でも詳しく触れています。👉️

看護師が実践する、眠りを取り戻す6つの習慣

紫外線から目を守るのにサングラスが役立つように、
眠りを整えるのにも、今日からできる小さな工夫があります。
①朝の光を15分浴びる
起きたらまずカーテンを開けて、朝の光を浴びましょう。
体内時計がリセットされ、夜の自然な眠気につながります。
🔗朝の光の効果は、以前の記事でも詳しく紹介しています👉️

②昼寝は20分まで
昼寝は悪いことではありませんが、長すぎると夜の睡眠に響きます。
20分程度を目安にすると、頭もスッキリし、夜の眠りも妨げません。
③カフェインは夕方まで。寝酒に頼らない
夕方以降のカフェインは、眠りを浅くする原因になります。
「寝酒で眠くなる」と感じても、
実はアルコールは眠りを浅く・短くしてしまうことが知られています。
④寝室環境を整える(温度・光・寝具)
寝室の温度や明るさ、寝具との相性も、眠りの質に大きく関わります。
(具体的におすすめしたいアイテムは、記事の最後でご紹介します)
⑤眠れなくても焦らない
「眠らなきゃ」と焦るほど、かえって目が冴えてしまうことがあります。
眠れない夜は、無理に眠ろうとせず、一度布団を出てリラックスするのも一つの方法です。
正直に言うと、ここまでの5つは「もう全部やっている」という方も多いと思います。
それでも眠れないとしたら、
原因は習慣ではなく、もっと根っこのところにあるのかもしれません。
⑥「全部ひとりで抱える」をやめてみる
睡眠を妨げる一番の原因は、カフェインでも寝室の温度でもなく、
「気を抜けない」「休んでいいのか分からない」という緊張状態そのものだったりします。
そんな時におすすめしたいのが、
寝る前に今の気持ちをそのまま紙に書き出す「ジャーナリング」です。
イライラしたこと、悔しかったこと、ネガティブな気持ちも、そのまま書いていいんです。
私自身、一時期この習慣を続けていた時期がありました。
数冊残しているB5判の大学ノートは、なぐり書きの字で埋め尽くされています。
書き出すとスッキリするだけでなく、
「あ、これは誰かに頼んでいいことだったんだ」
と、初めて気づけたことが何度もありました。
自分の中に溜め込んでいると、何が本当の負担になっているのかすら、見えなくなってしまうものです。
今週、ひとつだけでいいので、「誰かに任せる」「頼る」ことを決めてみませんか?
家族に「今夜だけお願い」と言ってみる。
完璧じゃなくていい、と自分に許可を出す。
それが、どんな快眠グッズよりも効く場合があります。
※いびきがひどい、日中に強い眠気がある、という場合は、睡眠時無呼吸症候群など医療的なケアが必要なこともあります。気になる症状があれば、自己判断せず医療機関に相談してください。
介護や孫の世話で「自分の睡眠は後回し」のあなたへ

私自身、ワンオペ育児の頃は「寝させて‼️」と、心の中で何度叫んだかわかりません(笑)。
自分をケアしたい気持ちと、そうできない環境やストレス。そのジレンマと、ずっと戦ってきました。
聖人君子みたいに「家族のためだから仕方ない」と割り切れていたわけでは、決してありません。
ただ、現実として、自分を後回しにせざるを得なかっただけです。
もし今、同じように「眠りたいのに眠れない」「自分のことは後回し」という状況にいるなら、
それは甘えでも、頑張りが足りないからでもありません。本当に、余裕がないだけです。
だからこそ、この記事で紹介する工夫は、どれも「今日から、少しだけ」でできることを
選びました。
全部やろうとしなくて大丈夫です。ひとつでも、自分のために。
まとめ|今夜からできる眠りの整え方
- 50代の「眠れない」は自然な変化。自分を責めなくて大丈夫
- 睡眠不足は血圧・気分・記憶力にも影響する
- 市販薬に頼りすぎているなら、一度立ち止まって相談も選択肢に
- 朝の光・昼寝20分・カフェインと寝酒に注意
- 寝室環境を整えることも大切
- 全部ひとりで抱えず、書き出す・頼ることも大切な習慣
- 眠れなくても焦らない。それでも心配な症状は医療機関へ
- 自分の眠りを守ることは、誰かを支え続けるための備え
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眠りは一生もの。今日の小さな習慣が、明日のあなたを支えます。
🔗サングラス記事(目を守る習慣)はこちら👉️


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